aihachi’s diary

2016年元日スタート。日々の生活で面白いと感じたことを書けたらいいなぁ。現在の関心事:フィギュアスケート、クラシック音楽

お年寄りの昔話を聞こう

 今日のお昼は久しぶりに父と外食した。寒い冬はどうしても部屋の中で過ごすことが多くなり不活発になってしまうので、外食はとてもよいリフレッシュになる。道の駅まで車で行って、駐車場から建物まで歩くのもよい。健脚維持のためのウォーキングは気が進まなくても、食堂に行くためなら自然と歩くことになる。

 父はカレーライスを頼むことが多い。昔どこかのドライブインで食べたカレーライスが美味しかったらしい。そして、その味にもう一度出会いたくてカレーを注文するのだけれど、あの時と同じ味に出会ったことはまだない。そして、「今のカレーはバター風味がない」と言うのだ。

 今日も父はカレーライスを食べた。食べながら昔話をしてくれた。父は山形で育った。父親が50歳ちょっとで脳卒中で亡くなってしまったため母親が女手一つで9人の子どもを育てた。子どもたちは、長男が農家の後を継ぎ、その他の子どもたちは丁稚奉公に出た。父は高等小学校を卒業した後農業の手伝いをしながら遊んでいたが、区長さんの紹介で川崎にある工場に勤めることになった。この辺の話は何度も聞いたことがあった。

 今日は戦争に行くことになったときの話を聞いた。当時は20歳になると徴兵検査の通知が来たそうだ。父は川崎から山形に戻り徴兵検査を受けた。体格があまりよくなっかたので乙種合格だったそうだ。甲種合格なら教育を受けるらしい。乙種だと猶予があるらしいが、既に戦争をしていたのですぐに入隊し中国に行ったそうだ。何月に渡ったのかはっきりしたことは聞けなかったが、8月には終戦を迎えたのだから。あまり長い期間ではなかったようだ。

 徴兵は20歳だが、志願は18歳からできたそうだ。だから、父より2歳下の人まで戦争を経験した人がいるということになる。今年90歳の人までだ。

 父が元気でいてくれるから昔話が聞ける。父の記憶も私の想像力もおぼつかない所があり明確な話として記録できるものではないが、たくさん話を聞いておきたいと思う。