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aihachi’s diary

2016年元日スタート。日々の生活で面白いと感じたことを書けたらいいなぁ。現在の関心事:スケート教室、RAPT blog、ラジウム石 etc.

朝霧裕さんのお話をお聞きして

 昨晩、S夫妻の結婚25周年・歌う会10週年記念イベント『みんなありがとう!!~感謝の気持ちを込めて』に参加しました。熊谷さくらめいと、月のホールにほどよく参加者が集まりました。立正大学のボランティアサークルこんぺいとうのメンバーで、歌う会創立当初の方と現役大学生の方がペアで進行され、とても心温たまる会になりました。第2部の歌う会、最高に盛り上がりました。

 今日は第一部の朝霧裕さんの講演の内容を紹介しつつ、感想など書けたらと思います。

 朝霧さんは筋肉の難病ウェルドニッヒ・ホフマン症のため立つことができず部屋の中で移動するときはヘルパーさんに抱っこしてもらうため、相性が「ダッコ」になったそう。24時間の介助サポートを得て、さいたま市でひとり暮らしをされています。現在は13人の女性のヘルパーさんが交代で介助しているそうです。

 子ども時代から夢を叶えた現在、そして願いを語ってくださいました。

 まず、印象に残った話としてお母さんの介助付きで1年間幼稚園に通ったこと。幼稚園の子どもたちは障害のあるなしの区別なく接するので、たくさん友だちができて楽しかった。ところが、お母さんと二人で外に出ると、子どもは車いすに興味を持ったりして近づこうとするが、大人が近づけないようにして友だちができなかった。悪いことするとああなちゃうよ、のような言い方をされることもあり、自分の身体って悪いのかなぁと思ったそうです。

 その後、朝霧裕さんは12年間養護学校に通うことになります。普通の学校に通うという選択肢もあった訳ですが、弟さんのこともあり、ご両親の障害の有無にかかわらず二人の面倒をみたいという考えで、養護学校を選択しました。朝霧さんは養護学校の中では障害が軽い方で、出来ることは自分でという学校の方針からリーダー的な役割をすることが多く、文化祭など中心になって活動しとても楽しい学校生活を送りました。朝霧さんは、学校の選択については、こちらがよい、という正解はなく、その子が輝ける場所がよいとおっしゃっていました。自分にとっては養護学校がよかったと。

 それから、養護学校には重度で自分で動けない子どもたちもいたけれど、その子たちは、嬉しいことや嫌なことなどを、わーって声を出して全身で表していた。それを見て、これが表現だって思った。この体験が自分の表現の原点になっていると。この話を聞いた時に、大人になってから自分の本当の気持ちを声を出して、とか全身で表すなんていうことしてないなぁ、と思いました。

 養護学校を卒業後、朝霧さんは施設や病院に入ることを選ばず、コンピューターの専門学校に進みました。朝霧さんは車いすのためエレベーターが必要だったり、トイレ介助も必要なのですが、この専門学校に電話で問い合わせた時に、エレベーターはありますよ、トイレ介助は職員でやりますから一人で通って下さい、と言われたそうです。実際に入学してから、エレベーターが止まり、男子学生が抱えて7階まで連れて行ってくれたことが多かったそうです。心がほっこりするお話です。朝霧さんが車いすの入学者として種を蒔き、その後後輩たちが続いたそうです。

 2年の専門学校を卒業していよいよ社会に出るというときに壁にぶつかりました。介助が必要ということで全く採用されなかったのです。そして、2年間家で生活していました。明るい性格の朝霧さんが、初めてうつのような状態になったと。見かねたお母さんが、仙台の「ありのまま舎」に行ってみたらと勧めました。朝霧さんは、ありのまま舎に着いたら、包丁で喉を刺したら死ねるな、と思って出かけたそうです。ところが、そこで朝霧さんが思いつめている様子を察して、仙台観光に連れ出したり、よく話を聞いてくれた方との出会いがあり、やりたいと思っていたことをやろうと思え、一歩踏み出すことができたそうです。

 それが、歌うことや詩や文章を書くことです。ライブをするような場所は長い階段を下りて地下にある場合が多いのですが、初めて行ったときに、車いすは危ないなぁ、と

言っていたところが2回目に行ったらスロープができていた、など、よいお話が聞けました。だから、朝霧さんは、危ないところに私が最初に行ってやろうと。

 朝霧さんは、現在50代になられたSご夫妻が蒔いた種で花を咲かせることができた、だから、今度は私が種を蒔いて、子どもたちが花を咲かせられるようにバトンを渡していきたいとおっしゃっていました。

 障害の有無、世代を問わず、誰もが輝ける社会にしたい、一人でできないことは100人でやればいいじゃないですか、という力強いメッセージを朝霧裕さんから受け取りました。ありがとうございました。

朝霧さんのご健康とさらなるご活躍をお祈りしています。

 

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