Opened the new door ~『 介助者』という扉を開く
人生の計画を持って生きている人は、その通りに進んで行くのかもしれないけれど、
私のようなしっかりした展望のない人間は、先のことがわからない。予想しなかった展開になることがある。自分の身に危険が及ぶようなことでなければ、それも面白いと思う。
前に車いすの女性Jさんと知り合ったことを書いたが、今、彼女とは週1回1時間の英語のレッスンをしている。彼女が特別支援学校に通っていた時、どうしても英語の学習時間が限られていたため、基礎から学び直したいという希望があった。そこで、今使われている中学校の英語の教科書を購入し学習を進めている。学ぶ意欲が溢れている人と学習するっていうのはとても楽しい。毎回二人ともハイテンションで表情豊かに対話文を読んだりしている。
学習時間の前後には世間話もする。彼女の家には長時間ヘルパーさんに入ってもらっているのだが、人手不足のようだ。特に朝7時からの早朝に来てくれる人を見つけるのは難しい。これは想像できる。たくさんの人にヘルパーとして登録してもらえると有り難いということだった。そして、私にも月1回でも入ってもらえれば嬉しいと言われた。ヘルパーとして働くためには、講習を受けて資格を取らなければならない。
LSK(ライフサポートセンター熊谷)に連絡して、この月曜日に講習を受けることになって行ってきた。11時半に行って、講習が終わったのは午後5時を回っていた。ふだんのほほんと時間を過ごしている私が、長時間集中しているのは大変なことではあったが、初めての体験ばかりでとても興味深かった。行ってよかったと思う。
講習の内容は、
1.介助者の仕事、心構えなどのお話
2.食事の当事者と介助者の体験
3.食後の歯磨きの当事者体験
4.大切な人に手紙を書く当事者体験(これにはびっくり。障害によって、自分で手
紙が書けなければ、介助者に口答で伝えて、書いてもらわなければならない。
ラブレターのこともあるし、遺言書のこともあるそうだ。)
5.車いす体験(手動車いす、電動車いす両方体験。4.で書いた手紙を
市役所のところにあるポストに出しに行った。市役所の建物の中にも入ったが、
私の姿を見つけて、案内の方がすぐに親切に声をかけてくださった。)
6.契約や今後についての話
別の日にあと2時間講習があり、数日に分けて14時間の同行訪問をする。同行訪問というのは利用者宅に伺い、介助者が実際にどのように動いているのかを見せてもらう。利用者がプールに行くなら、そこにも一緒に行く。
介助者の心得として最も大切なことは、利用者の意志を尊重するということだ。
私が介助者として働く時には、心して臨みたいと思う。
Thank you for reading my blog.